トレードのヒント

たった1本のラインで勝率が上がる「スパンモデル」を宇宙一わかりやすく解説!

こんにちは!キムマサルです。

 

今回使うラインは1本だけ!

遅行スパンを使ったトレード手法について話していこうと思います。

 

遅行スパンは比較的マイナーなテクニカルチャートで、分析ツールのインジケーター一覧にも名前が表示されないので知らない人も多いのではないでしょうか。

ですが遅行スパンなら相場の方向性を一瞬で簡単に把握できるので、使わないのはもったいないです。

 

ということで今回は遅行スパンの基礎知識から使い方、実際のトレード手法まで詳しく解説していきます!

 

まずは遅行スパンの表示方法ですね。

インジケーターに無いならどうやって表示させるんだという話ですが、遅行スパンはあるインジケーターの一部なんです。

 

それが一目均衡表

これは有名なので聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。

 

一目均衡表とは5本の補助線からなる相場の動きが一目でわかるインジケーターです。

その補助線のうちの1本が遅行スパンということですね。

なのでチャート上に遅行スパンを表示させるには一目均衡表を表示すればいいわけです。

というわけでTrading View を使って実際にドル円の日足チャートに表示させてみましょう。

インジケーターから一目均衡表を探してクリックするだけです。

はい、これが一目均衡表です。

ラインが多くてすごく複雑な見た目ですよね。

 

これら5本のライン全てを使うことでも効果的な相場分析ができますが、今回はその中でも遅行スパンに注目して話していきます。

遅行スパンはこの緑色のラインなのですが、他のラインも同時に表示されてしまっていると使いにくいので遅行スパン以外のラインはすべて消してしまいましょう。

画面左上にある一目均衡表の設定を開いて、スタイルから基準線、転換線、先行スパン1,2とプロットの背景に付いているチェックをすべて外します。

ついでに線の太さは4段階で調整できるので細くて見づらい場合は好みの太さに変更してください。

ラインの色も変更できます。

これで一目均衡表の5本の補助線の中から遅行スパンのみを表示することができました。

 

それでは遅行スパンとは何なのかについて解説していきましょう。

遅行スパンとは当日の終値を結んだラインを26日前に、つまりチャートの左側に26日分ずらして表示したものです。

ローソク足で言えば26本分左にずらしたということですね。

 

当日の価格と26日前の価格を比較することになるため、遅行線がローソク足よりも上に表示されていれば上昇が強い相場、下に表示されていれば下落が強い相場と判断できます。

 

それから最新のローソク足から数えて26本目のローソク足までの範囲には遅行スパンは現れません。

26本先のローソク足がまだ現れていないから当然ですね。

 

遅行スパンを初めて聞いた方は「どんなものなのかな」と身構えたかもしれませんが、実際はこんなにシンプルで簡単なテクニカル指標なんです。

 

似たようなテクニカル指標には移動平均線があります。

こちらはメジャーなので普段から使う方も多いんじゃないでしょうか。

 

あちらは遅行スパンと違って単純移動平均線SMAや指数平滑移動平均線EMA、加重移動平均線WMAなどの種類があり、仕組みも若干複雑ですよね。

移動平均線は実際に私も使いますし非常に役立つ指標の1つです。

 

なので遅行スパンを見て

「こんな終値をずらしただけの単純なラインが何に使えるんだ」

と感じた方もいるかと思います。

 

ですがこれを使うだけでトレンドの方向性を可視化することはもちろん、把握するのが難しいレンジ相場がトレンドに移行するタイミングまで簡単に分かるようになります。

レンジからトレンドへ移るタイミングが分かればその流れに乗って爆益を出すことも可能です。

 

遅行スパンの使い方をマスターすれば必ず勝率アップ、資産アップに繋がるのでぜひ最後までお読み下さい。

たった1本のラインで勝率が上がる「スパンモデル」を宇宙一わかりやすく解説!

まずはトレンドの可視化について見ていきましょう。

 

はじめに、遅行スパンがローソク足の上にある時は上昇トレンドで、遅行スパンがローソク足の下にある時は下落トレンドであるということを覚えておいてください。

これが遅行スパンの1つ目の基本性質になります。

先ほどのドル円の日足のチャートを見てみると7月初期の下落以降はローソク足の上に遅行スパンがきていますよね。

このような位置関係であれば上昇トレンドである、と判断できます。

 

なぜローソク足の上に遅行スパンがくると上昇トレンドなのかというと、その時点の価格よりも26日後の終値の方が高い期間が続いているということから上昇トレンドである、ということになります。

なので逆にローソク足の下に遅行スパンがあれば、その時点の価格よりも26日後の終値の方が低い期間が続いているということなので下降トレンドである、と判断できます。

 

遅行スパンでトレンドを判断するときのポイントは遅行スパンを軸に見るということです。

移動平均線の場合だと移動平均線に対してローソク足が上にあるか下にあるかを見てトレンドを判断しますよね。

 

遅行スパンの場合は遅行スパン自体がローソク足の上にあるか下にあるかでトレンドを判断します。

普段から移動平均線を使っている人はこの違いから混乱しやすいかもしれないので要注意です。

指標が何を示しているのかを考えれば分かるかと思いますが、直感的に判断して遅行スパンと移動平均線を混同してしまうと実際のトレンドとは逆に判断していた、という失敗をしてしまう可能性もあるので気をつけてください。

 

続いて遅行スパンには、ローソク足と遅行スパンが絡み合う場合はレンジ相場になるという性質があります。

基本性質の3つ目ですね。

このようにローソク足と遅行ラインが絡み合っているところではトレンドが発生していないためレンジ相場と判断します。

 

かなり短い期間なので違和感を覚えるかもしれませんがこれも先ほどと同じ考え方で、その時点の価格と26日後の価格がほぼ同じ期間が続いているということからレンジ相場である、という判断になります。

実際にはもっと長期間のレンジでこのようにローソク足と遅行スパンが全然違う向きで絡み合っているパターンが多いです。

 

またレンジ相場は同じ値幅で上昇と下降を繰り返すのでトレードには向いていません。

このようにトレードする必要がない期間を一目で把握できるのも遅行スパンの良いところですね。

レンジ相場で焦ってエントリーするのは避けるようにしましょう。

それから先ほどのドル円チャートでは短期のレンジ以外にも注目するポイントがあります。

それが遅行スパンの同期性です。

 

このチャートの6月6日から7月6日にかけて遅行スパンとローソク足が同じような動き方をしていますよね。

このように、ある一定期間の間、ローソク足と遅行スパンが同じような動きを見せることがあります。

これを遅行スパンの同期性と言い、これが見られたときはトレードチャンスが迫っています。

注目ポイントはレンジが終了して遅行スパンがローソク足を上抜けしているところ。

 

このポイントから26日後のローソク足を見てみると大きな陽線が形成され上昇しています。

一方でポイント直後のローソク足は大きな陰線を形成し一気に下降していますよね。

 

このように遅行スパンとローソク足が離れ、遅行スパンがローソク足の上にあることから同期性が解除され上昇トレンドが発生する可能性が高いと予想できるわけです。

ということは買いエントリーのチャンスですよね。

エントリータイミングは遅行スパンがローソク足を上抜けしたポイントから26日後のローソク足が確定したときです。

利確、または損切りは、遅行スパンがローソク足に触れたときになります。

再びローソク足と遅行スパンが絡みだしたということはトレンドが終了しレンジ相場に変わった、ということですからね。

実際にエントリーから利確までの流れも見てみましょう。

こちらは同じくドル円の日足チャートで6月22日から7月22日にかけて同期性がみられますね。

そして遅行スパンがローソク足を上抜けして同期性が解除されたタイミングから26日後のローソク足でエントリーします。

利確は遅行スパンがローソク足に触れたタイミングなのでここになります。

これで約8円の値幅を取れました。

 

このように遅行スパンを使った手法は日足で長期目線のスイングトレードになります。

利確まで時間はかかりますが大きな値幅を狙えるのがこの手法の良いところです。

 

さらにドルと円の金利差が大きいことからドル円買いであればスワップポイントも大きく狙えるのでその分利益も増えます。

 

このように遅行スパンを利用したトレードは、表示させているローソク足に対して長い期間をかけるトレードになります。

日足を使うのであれば26日分の値幅を踏まえてトレードするので、1ヵ月くらいの期間をかけてじっくりと利益を伸ばすトレードになるということですね。

 

ここまで遅行スパンを利用したトレンド相場とレンジ相場の可視化の方法、それらを利用したトレード手法について解説してきました。

 

遅行スパンがローソク足の上にある時は上昇トレンド

遅行スパンがローソク足の下にある時は下落トレンド

ローソク足と遅行スパンが絡み合う場合はレンジ相場になる

 

この3つの基本性質と遅行スパンの同期性を利用することでかなりの値幅が取れましたね。

これを意識するとどの通貨ペアであっても長期間の高騰に乗って爆益を出すことができます。

 

分かりやすいのは昨年2022年のドル円ですね。

この年は1ドル約115円から150円まで円安が進みました。

この時の相場を遅行スパンを使って攻略するならという話をしていこうと思います。

こちらは2022年1月前後のドル円の日足チャートになります。

前年から2022年の1月にかけてローソク足と遅行スパンが完全一致とまではいかなくとも、かなり似たような動きをしており、遅行スパンの同期性が確認できますね。

 

そして遅行スパンとローソク足が離れたタイミング、つまりレンジ相場がブレイクした後は上下どちらかに大きな値動きを見せトレンドが発生するという特性があります。

これが皆さんご存知の昨年のドル円の爆上げで、その爆上げの兆候である遅行スパンの同期性が早い段階で見られていたということですね。

このことを知っていたトレーダーはガッツリ値幅を取って爆益を上げていたことでしょう。

先ほどの手法通りにエントリーし、遅行スパンとローソク足が触れたタイミングで利確していれば10円強の値幅をとることができました。

逆に知らなかった人は乗り遅れたか大損失を出していた、ということですね。

 

ですが今回の動画で、あなたは遅行スパンについて知ることができました。

次はあなたが爆益チャンスを掴む番です。

今日から遅行スパンとローソク足が同期してそれが離れる瞬間を狙っていきましょう。

 

最後に1つ注意点があります。

 

今回紹介してきた手法はほとんどの場合長期のスイングトレードになるので、ファンダメンタルズ要素から突然暴落したときに大きな損失を出してしまうこともあります。

 

なので遅行スパンの下にあるローソク足付近に指値を入れておいて、突発的な何かがあっても損切りできるようにリスク管理しておきましょう。

あとは過去のチャートを見ながら遅行スパンを使った手法のイメージをしておき、次に同期性が見られたらぜひこの手法にチャレンジしてみてください。

まとめ

たった1本のラインを使うだけで勝率が上がる方法でした。

 

遅行スパンについて

・遅行スパンは現在のローソク足を26本分前にずらしたもの

・ローソク足の上にあれば上昇トレンド

・ローソク足の下にあれば下降トレンド

・ローソク足と絡んでいればレンジ

・同期性が見られたら大きなトレンドが発生する可能性が高い

以上5つのポイントをしっかり押さえて皆さんのトレードでも利用してみてください。

 

時間足を1時間や30分に落とせば、日足トレードより短い期間で完結させることも可能です。

どの時間足や通貨でも遅行スパンの特性は変わらないので、あなたのスタイルに合ったやり方で実践してみてください。

 

今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました!

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■自己紹介
名前:『金勝(キムマサル)』
職業:元19億円運用の証券トレーダー
TKC(トレードキングダムコミュニティ)のゴジラシステム開発者
年齢:40歳
趣味:ワンピースのアプリゲーム、バウンティラッシュに課金
週末は嫁と旅行✈

現在は海外を拠点に活動しながら、
プロトレーダー育成コミュニティ「トレードキングダム」の運営者

裁量トレードに必要なスキル・時間を9割カットさせて稼ぐことに特化させた
「ゴジラシステム」の開発者でもある。

コロナショック以降、友達や親友から
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